フォトフェイシャルのデメリットとメリットは?器機ごとの特徴も解説

フォトフェイシャルはシミやくすみなどを改善できる人気の美容施術です。しかし、肌質や体調によっては施術が難しいケースや、一時的な肌トラブルが起こることもあります。

この記事では、フォトフェイシャルのデメリットや注意点を詳しく解説します。施術を検討している方は、メリットとあわせて理解しておきましょう。

監修者
新宿院 院長
野口 なつ美
目次

フォトフェイシャルとは?

フォトフェイシャルは、IPLと呼ばれる光を肌に照射し、さまざまな肌トラブルを改善へ導く美容施術です。

IPLは「Intense Pulsed Light」の頭文字を取ったもので、広い波長域の光を使い分けて肌の悩みにアプローチします。

フォトフェイシャル自体は、ルミナス・ビー・ジャパン株式会社による登録商標であり、IPLを用いた施術が可能な機器の名称を指します。現在は同様のIPL施術を行える機器が多数あり、代表的なものに「StellarM22」や「ヴィーナスヴェルサ」などがあります。

利用できる機器はクリニックごとに異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

フォトフェイシャルのデメリットとは?

フォトフェイシャルには多くのメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットも存在します。

ここでは、施術を受ける前に知っておきたいリスクや留意点を紹介します。

施術ができないケースがある

使用する機器によっては、肌の状態や体調により施術が受けられない場合があります。

【施術が難しい例】

  • 肝斑
  • 日焼け肌
  • 妊娠中あるいは授乳中
  • てんかん発作の既往歴
  • アルコール中毒、糖尿病などの持病がある
    など

フォトフェイシャルの機器の中には、肝斑への対応が難しいものがあります。未対応の機器で照射すると、刺激により肝斑が悪化するおそれがあるため、施術前には必ず医師の診察を受け、シミと肝斑を見極めてもらうことが大切です。

また、日焼けした肌に照射すると、熱エネルギーの影響で火傷を起こすリスクがあります。肌の状態を確認し、施術可能かどうか医師と相談しましょう。

施術の痛みがある

フォトフェイシャルの照射時には、輪ゴムで弾かれたような刺激を感じる場合があります。

痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には我慢できる程度です。痛みに不安がある方は、事前に医師に相談しておくとよいでしょう。なお、局所麻酔を行うほどの強い痛みではありません。

シミが一時的に濃くなる

施術後、一時的にシミが濃く見えることがあります。

IPLの光によってメラニンが浮き出るためで、通常は1週間ほどで自然に薄くなります。また、照射直後にかゆみや赤み、軽い腫れが出ることもありますが、これらはIPLの熱エネルギーによる一時的な反応であり、数日で落ち着くケースがほとんどです。

フォトフェイシャルのメリットとは?

フォトフェイシャルには、肌全体の印象を明るくし、健康的な肌を目指せるメリットがあります。

ここでは主な効果を紹介します。

さまざまな肌トラブルに対応

フォトフェイシャルは、以下のような肌トラブルを総合的に改善する効果が期待できます。

【フォトフェイシャルが改善可能な症状】

  • シミ、そばかす
  • クマ、くすみ
  • ニキビ、ニキビ跡
  • 毛穴の開き
  • 赤ら顔
  • 小じわ 

IPLにはコラーゲン生成を促す作用があり、ハリと弾力のある肌づくりをサポートします。

ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を整えることで、色素沈着やくすみ、ニキビ跡などの改善にもつながります。また、ニキビの原因菌や毛細血管の拡張にも働きかけるため、1回の施術で複数の悩みにアプローチできる点も魅力です。 

月1回ほどの施術で肌トラブルを改善

フォトフェイシャルは、月に1回程度の施術を継続することで効果を実感しやすくなります。

即効性はありませんが、複数回の施術により肌のトーンが整い、透明感のある肌を目指せます。特にシミやくすみが気になる方は、継続的な施術で排出を促すことが大切です。

ダウンタイムがほぼない

施術後すぐに洗顔やメイクが可能です。

当日の入浴やシャワーも問題ないケースが多い点も大きなメリットです。赤みやかゆみが出る場合もありますが、数日で治まることがほとんどで、日常生活への影響はほぼありません。

【StellarM22】
デメリット・メリット

StellarM22は、ルミナス社が提供するIPL搭載の光治療機器です。6種類のフィルターを使い分け、幅広い肌悩みに対応します。

StellarM22のデメリット

  • 施術を受けられないケースがある
  • 特定の成分が入る化粧品は使用できない
  • ほてり、赤みなどが生じる可能性がある

光過敏症や心疾患のある方、美容用の糸を肌に挿入している方、妊娠中または授乳中の方などは施術が難しいことがあります。

また、ハイドロキノン、トレチノイン、レチノール、グリコール酸を含む化粧品は控えましょう。施術と併用すると肌に負担がかかる可能性があるため、医師の指示に従うことが大切です。ほてりや赤みは数日で落ち着くことが多いため、経過を観察してください。

StellarM22のメリット

  • フィルターを使い分けた美容施術
  • 冷却機能がある
  • 出力を細かく設定できる

たとえば、560nmのフィルターは顔全体の肌トラブル改善、590nmは赤ら顔の改善など、症状に合わせてフィルターを使い分けられます。

冷却機能により肌を守りつつ照射できるため、火傷のリスクを軽減可能です。また、光の出力を細かく調整できるので、安全性を保ちながら施術効果を得られます。

【ヴィーナスヴェルサ】
デメリット・メリット

ヴィーナスヴェルサは、IPL、ラジオ波とパルス磁場、フラクショナルRFの三種類の技術を搭載した複合機です。1台で幅広い肌悩みに対応できます。

ヴィーナスヴェルサのデメリット

  • 施術を受けられないケースがある
  • 施術後は保湿ケアを怠らない
  • ほてり、赤みなどが生じる可能性がある

自己免疫疾患がある方、ペースメーカー装着中の方、妊娠中・授乳中の方は施術が難しい場合があります。

施術後はIPLの熱エネルギーの影響で肌が乾燥しやすく、適切な保湿ケアが必要です。施術後にほてりや赤みなどの症状が出る方ケースもありますが、数日で軽快するのがほとんどなため様子を見ましょう。

ヴィーナスヴェルサのメリット

  • 高度な温度チェックによるリスク軽減
  • 三種類の技術を組み合わせた美容施術
  • 痛みが少なくダウンタイムもほぼない

1秒間に1000回の温度チェックを行うため、火傷など肌トラブルのリスクを抑えられます。

複合機なので、ニキビや毛穴の開き、シミ、シワなど、複数の肌悩みに対応可能です。痛みやダウンタイムが気になる方でも検討しやすいのが魅力です。 

フォトフェイシャルの
デメリットに関するよくある質問

ここではフォトフェイシャルのデメリットに関するよくある質問に回答します。

フォトフェイシャルはやめたほうがいい?

フォトフェイシャルは幅広い肌トラブルの改善が期待できる施術ですが、「やめたほうがいい」と言われる場合があります。主な理由は以下の通りです。

  • 効果が実感できないから
  • 肌トラブルが起こるから
  • シミが濃くなるから
    など

1回だけの施術では効果を感じにくいことがありますが、複数回の施術を行うことで効果は実感しやすくなります。

施術後の適切な保湿や肌への刺激を避けることも重要です。施術後に肌の奥のシミが浮き出ることで一時的に濃くなることがありますが、時間の経過とともに体外へ排出されます。適切な施術とスキンケアを行えば、肌の健康維持に役立ちます。

フォトフェイシャルの効果は?

以下のような肌に関する悩みに対しまとめての緩和が期待できるため、幅広い肌悩みの改善を希望する方に適しています。

  • ニキビ、ニキビ跡の改善
  • 血管の開きの改善
  • 赤ら顔の改善
  • シミ、そばかすの改善
  • クマ、くすみの改善
  • 小じわ、シワの改善
    など
フォトフェイシャルは10年後も効果がある?

定期的にフォトフェイシャルを受けることで、10年後の肌の健康維持が期待できます

施術の予防効果により、将来生じる可能性のあるシミの予防にもつながります。継続することで、若々しく健康的な肌を維持する助けになるでしょう。

フォトフェイシャルは
肌の健康を守る効果が期待できます

フォトフェイシャルは、シミやくすみ、赤ら顔、ニキビ跡など多くの肌トラブルに対応できる美容施術です。

施術には痛みや一時的な肌の赤み、使用できない化粧品など注意点もありますが、医師の診察のもと、適切に行えば安全に肌の健康を守れます。使用する機器によって効果や施術感も異なり、StellarM22やヴィーナスヴェルサなどはそれぞれの特徴を活かして複数の悩みに対応可能です。

渋クリでは、一人ひとりに合わせた最適な施術を提供しております。定期的なケアで将来の肌トラブルの予防を目指すためにも、まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。

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