アトピーは赤ら顔の原因になる?赤ら顔の治し方・レーザー治療を解説

アトピー性皮膚炎(以下アトピー)により赤ら顔が目立っている可能性はあります。アトピーは炎症やかゆみを引き起こし、慢性的な赤みを引き起こす場合があるでしょう。

この記事ではアトピーによる赤ら顔へのセルフケア方法や病院・クリニックで行う治療方法について解説します。

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アトピーは赤ら顔の原因になる?

そもそも赤ら顔とは、顔に継続的に赤みがでる症状のことを指します。

赤ら顔の原因は、ニキビによる炎症、寒暖差、生活習慣の乱れなどさまざまですが、アトピー性皮膚炎も赤ら顔の原因のひとつです。アトピーの症状として、肌の乾燥により皮膚がめくれるほか、ぶつぶつや赤みが生じることがあります。

かゆみにより肌をひっかくと肌を傷つけると、炎症が長引きます。炎症により毛細血管が拡張し、肌から透けて見えることで、赤みが生じるのです。

アトピーによる赤ら顔へのセルフケア

アトピーによる赤ら顔を改善するには、セルフケアが欠かせません。

ここでは、アトピーの悪化を防ぐためにできる日ごろのケア方法を紹介します。

適切なスキンケア

適切なスキンケアにより肌のバリア機能を補うことで、アトピーの悪化を防ぐ効果が期待できます。

たとえば洗顔のときには、洗浄力が強すぎず、肌への刺激が少ないアイテムを使用しましょう。洗顔フォームは必ず泡立て、泡で洗うようにするとさらに肌への刺激を減らせます。ぬるま湯で洗い流し、タオルに水分を吸収させるイメージで優しく拭きとってください。

洗顔の後は保湿により乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を整えます。保湿アイテムの種類は以下のようにさまざまですので、ご自身の肌の状態や使用感が合っているものを選びましょう。

  • クリーム…
    保湿成分が含まれる。尿素、ヘパリン類似物質、セラミドなど
  • 軟膏…
    油成分により皮膚粘膜を保護する。ワセリンなど
  • ジェル…
    肌の保湿をする。油分がなく、さっぱりとする

肌に優しい栄養素を取る

アトピーに限らず、健やかな肌を作るには栄養素の摂取が欠かせません。

特に必要なのはタンパク質です。タンパク質は肌の修復に必要な栄養素のため、不足すると肌がはがれやすくなり、炎症が悪化する恐れがあります。アトピーの方のなかには腸内環境が悪く、タンパク質を吸収する力が弱い傾向の方もいますので、吸収されやすい食品を選ぶのがコツです。たとえばチキンスープやかつお出汁などスープ状の食品を活用すると摂取しやすくなるでしょう。

その他にも、肌の健康を保つビタミンAや、細胞を作るサポートをする亜鉛も取り入れるのがおすすめです。えごま油やしそ油、アマニ油は抗炎症作用のあるα-リノレン酸を含むため、積極的に食事に取り入れると効果が期待できます。

十分な睡眠を取る

寝ている間には成長ホルモンが分泌されるほかターンオーバーが促され、肌が新しく生まれ変わります。

肌をきれいに保つためには規則正しい睡眠が欠かせません。睡眠時間はもちろんですが、肌の再生には睡眠後3時間の眠りの質が大切だとされています。

良質な睡眠のために以下を心がけてください。

  • 入眠の1~2時間前に入浴を終える
  • 寝る前にスマホ、パソコンを使用しない
  • 寝る前の食事を控える
  • 起床をしたら朝日を浴びる
  • 起床時間と就寝時間のリズムを整える
  • 適度な運動を取り入れるなど

アトピーによる赤ら顔の治し方

アトピーによる赤ら顔を改善するには、病院やクリニックで適切な治療を行わなければなりません。

下記の治療方法は一例です。アトピーの症状は個人差があり、肌の状態によっては施術が受けられない可能性があります。肌の状態によっては他の施術方法が適している可能性があるため、まずは医師の診察を受けましょう。

内服薬

アトピーによるかゆみにより引っ掻いてしまい炎症を起こしてしまう場合、かゆみを和らげる抗ヒスタミン作用がある内服薬が処方されます。かゆみを抑えるだけでは根本的な治療にはなりませんが、赤ら顔改善のための補助的な効果は期待できるでしょう。

最近では従来の治療ではコントロールが難しいアトピー患者に対し、炎症やかゆみを短期間で改善させる内服JAK阻害薬なども開発されています。症状によってさまざまな内服薬が検討できますので、まずは医師に相談しましょう。

外用薬

アトピーによる赤みを改善するには、炎症を抑えなければなりません。

炎症を抑える外用薬として広く認知されているのがステロイド外用薬です。ただし、ステロイド外用薬を継続して塗り続けていると肌が薄くなったり、毛細血管がもろくなり拡張したりする恐れがあります。ステロイド外用薬により治療を行うときは医師の説明をよく聞き、容量・用法や副作用を理解したうえで使用しましょう。

漢方

病院によっては内服薬や外用薬とともに、漢方を処方される場合があります。

たとえば、炎症が激しく赤みや腫れ、熱感が強い急性期では瀉火利湿顆粒や五行草のほか、白虎加人参湯、五涼華といった漢方が処方されます。処方される漢方の種類は症状や肌の状態によって細かく分かれますので、漢方を希望される方はまずは診察を受けましょう。

Vビーム

Vビームとは、赤い色素に反応するレーザーを照射する装置です。主に毛細血管拡張症といった赤ら顔の症状を改善するために用います。

Vビームはヘモグロビンへの反応するため、アトピーの炎症やステロイドの副作用により異常に拡張した毛細血管の収縮が期待できます。塗り薬では改善が難しい赤みが目立つ方は治療を検討するとよいでしょう。

赤ら顔とアトピーに関する
よくある質問

ここでは赤ら顔とアトピーに関するよくある質問に回答します。

アトピーによる顔の赤みは冷やすといい?

肌の炎症による赤みは、冷やすことで改善が期待できます

アトピーにより炎症が起こると肌が熱を持ちますので、患部を冷やすことで、赤みやかゆみ、熱を緩和できます。ハンカチやタオルに保冷剤をくるみ、そっと冷やすとよいでしょう。

そのほかの赤み予防としては、運動をするという方法があります。近年では運動などにより汗をかくと、気化熱により肌にこもる熱を発散できるといわれており、赤み改善に期待できます。

ただし、汗による刺激によりかゆみが出る場合は対策が必要です。事前に汗をかきやすい部分に保湿剤を塗ると汗を弾いてくれますので、かゆみができにくくなります。

すぐに顔の赤みをとる方法はある?

アトピーによる顔の赤みをセルフケアですぐにとるのは難しいです。

アトピーによる顔の赤みは、食生活や生活習慣の改善、適切なスキンケアにより悪化を防げますが、すぐに改善できるものではありません。慢性的なアトピーにより血管が拡張している場合であれば、Vビームなどの装置により治療を行うことで、早い改善が期待できるでしょう。

症状によって適切な治療方法は異なりますので、まずは病院やクリニックに相談してください。豊富な経験や知識を持つクリニックなら、アトピーの症状を適切に診察できます。

アトピーを治療して
赤ら顔を改善しましょう

アトピーの症状として炎症による赤みがでる場合があります。場合によっては顔に強い赤みがでてしまい、赤ら顔になる場合もあるでしょう。

アトピーの症状を抑えるためにはセルフケアが欠かせません。低刺激で丁寧なスキンケアを心がけるほか、食事や睡眠など生活習慣を見直しましょう。

しっかりと治療をするには病院を受診し、漢方や外用薬、内服薬の処方をうける必要があります。もし炎症者ステロイドの副作用により毛細血管が拡張してしまい、赤ら顔になった場合はVビームで治療できる可能性があります。

渋クリではVビームによる赤ら顔治療を提供しています。経験豊富な医師が診断・治療を提供しますので、まずは無料カウンセリングでご相談ください。

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