ADMとは?特徴や通常のシミとの違い、治療方法について解説

ADMというシミがあることを知っていますか?

20歳前後からできるADMは、グレーや褐色など、くすんだ色をしていて、頬やまぶたなどに好発することがわかっています。ここでは、ADMの特徴や一般的なシミとの違い、治療法について詳しくご紹介します。

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ADMとは

ADMとは、両頬や下まぶたなどにできるシミの一種を指します。20歳前後の女性に多く発生する後天性のシミなので、以下のような名称で呼ばれることもあります。

・遅発生太田母斑

・後天性真皮メラノサイトーシス

・対称性真皮メラノサイトーシス

しかし、どの名称も長くて呼びづらいので、ADM(エーディーエム)と省略して呼ばれるケースがほとんどです。

ADMが発生する原因は不明で、皮膚の深いエリアにできることから「あざ」と呼ぶこともあります。そばかすや肝斑など、他のシミと混じって発生していることがあります。

ADMの特徴

ADMの特徴について以下に表でまとめましたので、詳しく見ていきましょう。

ADMの特徴
・両頬、おでこ(男性に多い)、下まぶた、小鼻にできる
・米粒から小さめの小豆程度のサイズ
・グレーや褐色
・子どもの頃にはできず、20歳前後でできる

ADMは、両頬などに左右対称でシミが発生します。早い方で13歳頃から初発するケースもありますが、ほとんどが20歳前後で起こります。シミのサイズが大きいと肝斑と間違われることがあるため、皮膚生検を行って正確な診断を下すのが一般的です。

ADMと通常のシミとの違い

ADMと通常のシミとの違い
ADM通常のシミ
発生
エリア
真皮表皮
好発
エリア
両頬上部の外側、小鼻、目の下両頬上部、鼻
色調グレー、褐色明るめの茶色
年齢20歳前後〜そばかす:幼少期
肝斑など:20代後半から

ADMと通常のシミとの違いは、発生・好発エリアと色調、年齢にあります。皮膚は浅い位置から表皮→真皮→皮下組織という構造になっていて、一般的なシミは表皮に発生します。

一方で、ADMは真皮と呼ばれる、表皮よりも深いエリアにできるため、グレーや褐色など、くすんだ色をしているのが特徴です。シミにファンデーションを塗布するときに、紫っぽくなったり灰色がかったりする場合は、ADMである可能性が高い状態であると言えるでしょう。

好発部位に関しても、ADMは左右対称に、頬や小鼻はまだらに発生することが多くあります。地図上に広がる肝斑と好発部位が似ていますが、分布の仕方が異なるので、形や広がり方で判断できます。

発生する年齢は、ADMは上記のように20歳前後とありますが、肝斑、そばかすなどの他のシミが混じり合って発生していることが多くあります。そのため、発症年齢のみでADMかを判断するのは難しく、色調や発生部位などを含めたさまざまな視点から診断を行うのが一般的です。

ADMの治療方法

ADMは、レーザーでの治療が有効です。一般的なシミ治療には、光治療や塗り薬、トーニングなどの治療法があります。

しかし、ADMは「真皮」と呼ばれる皮膚の深いエリアにシミができるため、レーザー以外の治療法は効果が得られません。ADMに対するレーザー治療は、一度だけの施術でシミが消えるわけではないため、数回の照射が必要になります。

渋谷美容外科クリニックで行われる
ADMへのレーザー治療
QスイッチYAGレーザー

渋谷美容外科クリニックで対応しているADMへのレーザー治療は「QスイッチYAGレーザー」のみです。

肝斑などに使用するレーザートーニングなどのレーザー治療は無効となる点を理解しておきましょう。QスイッチYAGレーザーは、2つの波長を組み合わせて照射する治療法です。最新型の機械を取り揃えているため、正常な肌へ負担をかけずにADMを除去できます。

アートメイクやタトゥーの除去のために用いられる治療でもあり、手術の痕を残さずに綺麗に施術できる点が魅力的です。渋谷美容外科クリニックでは、無料カウンセリングやオンライン相談も実施しています。QスイッチYAGレーザーでの治療が気になる方は、お気軽に渋谷美容外科クリニックにご相談ください。

【自宅でできる】ADMの予防方法

  • 紫外線対策を行う
  • 生活習慣の改善
  • 適切なスキンケア

自宅で気軽にできるADMの予防法は上記になります。それぞれのポイントについて見ていきましょう。

紫外線対策

日焼けはシミのもとになるメラニンを増やしてしまうため、適切な対策を行うことが大切です。

ラッシュガードと呼ばれる紫外線対策に効果的な素材で作られた日傘や帽子を使いましょう。また衣類用の紫外線予防の効果を数値化した「UPF」という値があることをご存知でしょうか。

UPFは数値が高いほど紫外線効果が期待できることがわかっていて、15以上がベストです。50以上の場合、すべてUPF50+と表示されるため、衣類を選ぶときには「素材」と「UPF値」を意識して選んでみてください。

日焼け止めクリームに関しては、特にUVAによるダメージを受けないような対策が必要です。

紫外線の波長の違いについて

紫外線の波長の違い
紫外線の種類日焼け止めクリームでの表示
UVA:波長が真皮まで到達する(波長深度320〜400nm)PA(+〜+++)
UVB:波長が表皮まで到達する(波長深度280〜320nm)SPF(〜50+)

上記の表にもありますが、UVAのほうは波長深度が深く、ADMと同様に皮膚の深いエリアにある「真皮」まで影響を及ぼします。

日焼け止めクリームでは、PAと表示された項目がUVAを防止するため、紫外線対策をしっかりと行いたい方はPA+++のアイテムを選ぶのがおすすめです。

一方で、PAとSPFともに予防効果が高いアイテムは、肌への負担が高くなります。そのため、室内で使用するときは値の低い低刺激生のものを選ぶなど、使い分けを行うのも良いでしょう。

生活習慣の改善

「摩擦」が起きないような生活を心がけてみることをおすすめします。シミは、摩擦による肌の炎症で悪化する可能性があります。

摩擦を防ぐことで完全にシミを予防できるとは限りませんが、肌質改善にはつながるため、ADMの予防法として取り入れてみると良いでしょう。

摩擦が起きやすい場面
・メイク
・洗顔
・長時間のマスク着用
・顔を触るなどのくせ

上記の場面では、気づかないうちに肌の摩擦が起きていることが多くあります。

そのため、メイクや洗顔で使うアイテムを柔らかめの素材に変えてみるなど工夫してみることをおすすめします。また、洗顔の泡をホイップクリーム状のきめ細かなものにするのもポイントです。自身で泡を作るのが難しいという方は、泡が出るスプレータイプの洗顔料も販売されているため活用してみるのも良いでしょう。

適切なスキンケア

自身の肌質に合ったスキンケア化粧品を使うことで、ADM対策が図れます。

期待できる効果含有成分名
メラニンの生成を抑える・ビタミンC誘導体
・プラセンタエキス
・アルブチン
など
紫外線ダメージを抑える・ビタミンC誘導体
・ポリフェノール
・ビタミンE
など
ターンオーバーをサポートする・レチノール
など

市販薬としてさまざまなスキンケア化粧品が販売されていますが、含有成分や配合量が異なります。そのため、いろいろなものを試しながら自身に合うアイテムを選ぶと良いでしょう。

ADMに美白効果のある化粧品は有効?

色素斑の原因となっているメラニン色素が皮膚の深いところにあるため、一般の美白剤の外用は無効です。
引用:慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトKOMPAS「後天性真皮メラノサイトーシス(後天性両側性太田母斑様色素斑)」

ADMは、真皮と呼ばれる皮膚の深いエリアで発生するため、美白化粧品を使っても改善にはつながりません

ADMを綺麗に治したい場合、QスイッチYAGレーザーでのレーザー治療が有効です。短時間でメラニン色素をレーザー照射するため、効率的に真皮にできたシミのもとを破壊できます。

しかしレーザー治療は、照射してすぐに効果が出るわけではありません。照射して早い方で3ヶ月頃から効果が出るため、数回の照射が必要になります。

一方で、美白化粧品はADM に関して無効であるだけで、肝斑や老人性色素斑などの、皮膚の浅いエリアにできるシミには効果が期待できます。そのため、一般的なシミ対策として美白化粧品を継続使用するのは良いでしょう。

ADMはレーザー治療のみが有効!早く治したい方はクリニックを受診しよう

ADMとは、20歳前後の女性にできるグレーや褐色がかったシミを指します。

肝斑などのシミと間違われやすいですが、皮膚の深いエリアである「真皮」にできるため、発生場所が異なります。そのため、一般的なシミに効果が期待できる塗布剤や内服薬は無効であり、レーザー治療のみが有効です。

渋谷美容外科クリニックでは「QスイッチYAGレーザー」による施術を提供しています。

ADMのエリアにのみ照射するため正常な肌へのダメージを少なくできて安心です。レーザー治療後3〜6ヶ月ほどで効果が出るため、シミがすぐに消えない=効果がないと誤解しないように注意しましょう。

ご自身の肌質に合わせた治療を行いますので、ご不明な点は遠慮なくお問い合わせください。QスイッチYAGレーザーでの治療に興味のある方は、一度渋クリの無料カウンセリングにお越しください。

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