【部位別】体のシミの原因・消す方法は？もしかして病気や皮膚ガンかも！

シミは体のどこにでもできる可能性があります。ふと鏡を見たときに大きなシミができていた、なんて経験がある人も多いです。

この記事では気になるシミの原因や消す方法を紹介します。シミによく似た病気や皮膚ガンも紹介しますので、気になる症状がある方はご覧ください。

体にシミができる仕組み

シミとは、多くの場合メラニン色素が肌に蓄積されて目に見えるようになったもののことを指します。

肌に刺激が加わると防御反応が働き、メラノサイト細胞がメラニン色素を生成し、肌を守ろうとするのです。薄いシミであれば肌の生まれ変わりであるターンオーバーにより徐々に外側に排出され、薄くなっていきます。ところが加齢が生活習慣の乱れなどによりターンオーバーが乱れるとメラニンの排出が滞り、色素沈着として肌に残ることがあります。これがなかなか消えないシミの正体です。

【部位別】体にシミができる主な原因

体にシミができる原因はどの部位でも同じと限りません。

ここでは、身体にシミができる主な原因を紹介します。

顔：炎症/紫外線

顔には下記のシミができやすいといわれています。

種類	特徴	主な原因
肝斑	・薄い褐色 ・左右対称 ・ぼんやりと広範囲	ホルモンバランスの乱れ
雀卵斑	・小さい ・頬や額 ・薄い～濃い褐色	遺伝
老人性色素斑	・規則性がない ・茶色～こげ茶	紫外線
炎症性色素沈着	・茶褐色 ・炎症が起きた部位にできる	・傷 ・ニキビ ・虫刺され

顔はニキビなどによる肌トラブルが起こりやすい部位です。ニキビにより肌に炎症が起こると多量にメラニン色素が分泌され、炎症性色素沈着と呼ばれるシミができます。

また、紫外線も顔のシミの原因です。紫外線は肌へのダメージとなりメラニン色素を生成。ターンオーバーにより排出しきれないとシミになります。

その他にも遺伝的な要因により雀卵斑という、いわゆる「そばかす」が、ホルモンバランスの乱れにより肝斑ができることもあります。

首：炎症/摩擦/紫外線

首には下記のシミができやすいといわれています。

種類	特徴	主な原因
摩擦黒皮症	・広範囲 ・褐色～黒	摩擦
老人性色素斑	・規則性がない ・茶色～こげ茶	紫外線
脂漏性角化症	・茶色～こげ茶 ・盛り上がっている	・加齢 ・紫外線
炎症後色素沈着	・茶褐色 ・炎症が起きた部位にできる	・傷 ・ニキビ ・虫刺され

首はニキビや虫刺されによる炎症や、紫外線によるダメージを受けやすい部位です。これらの原因によりメラニン色素が生成され、老人性色素斑や炎症後色素沈着、脂漏性角化症によるシミができます。

また、ボディブラシなどで強く擦りすぎたことによる摩擦黒皮症が起こる恐れもあります。よくあるシミとは異なり、広い範囲に色が付くのが特徴です。

腕：炎症/紫外線

腕には下記のシミができやすいといわれています。

種類	特徴	主な原因
雀卵斑	・小さい ・頬や額 ・薄い～濃い褐色	遺伝
老人性色素斑	・規則性がない ・茶色～こげ茶	紫外線
炎症後色素沈着	・茶褐色 ・炎症が起きた部位にできる	・傷 ・ニキビ ・虫刺され

腕は外にさらされることも多く、紫外線や虫刺されなどによるダメージを受けやすい部位です。そのため老人性色素斑や炎症後色素沈着ができやすい部位だといえます。

雀卵斑は頬や鼻にできやすいといわれていますが、人によっては胸元から肩にかけてできる人もいます。年齢を重ねるごとに改善していきますが、生活習慣の乱れは症状の悪化につながるため注意しましょう。

背中：摩擦/紫外線

背中には下記のシミができやすいといわれています。

種類	特徴	主な原因
摩擦黒皮症	・広範囲・褐色～黒	摩擦
老人性色素斑	・規則性がない ・茶色～こげ茶	紫外線
脂漏性角化症	・茶色～こげ茶 ・盛り上がっている	・加齢 ・紫外線
炎症後色素沈着	・茶褐色 ・炎症が起きた部位にできる	・傷 ・ニキビ ・虫刺され

背中はすすぎ残しや蒸れによりニキビができやすい部位です。ニキビにより炎症が引き起こされると炎症後色素沈着としてシミが残る恐れがあります。

また、水着になった際に日焼け止めを塗っていないと老人性色素斑や脂漏性角化症につながることも。薄着になる際には紫外線対策を欠かさないように注意しましょう。

お腹：摩擦/締め付け

お腹は下記のシミができやすいといわれています。

種類	特徴	主な原因
癜風	・薄茶色～黒色 ・癜風菌の増加	・汗 ・肥満 ・糖尿病 ・免疫抑制剤
摩擦黒皮症	・広範囲 ・褐色～黒	摩擦
脂漏性角化症	・茶色～こげ茶 ・盛り上がっている	・加齢 ・紫外線
炎症後色素沈着	・茶褐色 ・炎症が起きた部位にできる	・傷 ・ニキビ ・虫刺され

お腹には癜風（でんぷう）と呼ばれるシミができることがあります。癜風は肌の常在菌である癜風菌が増えすぎることで発症します。シミのほかに、軽いかゆみを生じることがあるため、心当たりがあれば皮膚科を受診しましょう。

その他、ボディブラシなどによる摩擦で摩擦黒皮症が発症したり、ニキビや虫刺されにより炎症後色素沈着が生じたりすることもあります。

シミを消す方法はある？

セルフケアでシミを完全に消すのは難しいです。

また、薄くするのにもターンオーバーを待つ必要があり、時間がかかります。そのため確実にシミを消したいのであれば、美容クリニックで治療をするのがおすすめです。

美容クリニックでは的確な診察と最新の医療機器により、効果的なシミ治療を行えます。たとえば渋クリではシミ取りの治療として下記を行っています。

• ケミカルピーリング
• フォトフェイシャル
• レーザートーニング
• Qスイッチヤグ（YAG）レーザー

さまざまなシミの種類や肌の状態に合った治療方法を提案できますので、まずは無料カウンセリングで気軽にご相談ください。

今日からシミを予防するには

シミを予防するには日ごろの習慣の見直しが大切です。

具体的には下記を見直しましょう。

• 紫外線対策
• 栄養バランス
• 睡眠時間の確保

多くのシミは紫外線のダメージにより発症します。

シミを予防するために、一年を通して紫外線対策を欠かさないようにしてください。もしメラニン色素が生成されてもターンオーバーにより排出されればシミにはなりにくいです。ターンオーバーを整えるために、栄養バランスの見直しと睡眠時間の確保も行いましょう。

病気のサイン？シミに似た皮膚ガン

普通のシミかと思ったら、病気が潜んでいたなんてこともあります。

ここでは、皮膚ガンなど病気の可能性があるシミを紹介します。よく似た症状があればすぐに皮膚科を受診しましょう。

悪性黒色腫

悪性黒色腫とはメラニン色素を生成するメラノサイト細胞ががん化して発症する悪性腫瘍です。

足の裏や手のひら、爪など紫外線に当たりにくい部位にシミができた場合、悪性黒色腫の可能性があります。一般的には黒く左右非対称で不均一、表面が隆起しているなどの所見が見られます。ホクロとよく似た見た目をしているものもあり、目視では区別が難しいこともあります。

日光角化症

日光角化症とは、長年紫外線を浴びてきたことで発症する皮膚疾患です。

1～2cmほどの紅まだら状のシミが表れます。有棘細胞癌と呼ばれる皮膚がんの早期の病変と考えられており、放置するとガンに移行する恐れもあります。色白の方や若いころに紫外線対策をしていなかった方に多い傾向がありますので、心当たりがある方は早めに紫外線を始めましょう。

表在型基底細胞癌

表在型基底細胞癌とは皮膚がんの一種で、黒紫色で軽く隆起する症状を呈することが多いです。

初期の段階では小さいですが、シミかと思って放置してしまうと数年かけて巨大化します。早期発見すれば基底細胞癌のできている皮膚だけを切除すれば完治できるといわれていますので、「シミが大きくなった？」と感じることがあればすぐに皮膚科を受診しましょう。

体のシミは放置せず予防しましょう

体のシミができる原因は部位によって異なります。ただ、どの部位でも紫外線によるダメージはシミの原因となりますので、紫外線対策を欠かさないようにしましょう。

一度シミができるとセルフケアで完全に消すのは難しいです。シミを早くきれいに改善したいのであれば、美容クリニックで治療するのがおすすめです。渋クリでは、肌の状態やシミの種類に合わせてさまざまな治療方法をご提案します。無料でカウンセリングを実施していますので、気軽にご相談ください。