背中にできるシミの原因は?種類や対処法について解説
「背中にできたシミが気になって好きな服が着られない」と落ち込んでいる方がいるのではないでしょうか。
なぜ背中にシミができるのか疑問に感じている方も多いことでしょう。今回は、背中にできるシミの種類や原因、おすすめの対策法についてご紹介します。
背中にできるシミの種類
- 老人性色素斑(日光性黒子)
- 炎症後色素沈着
- 脂漏性角化(疣贅)症
背中にできるシミは主に3つの種類があります。種類によって大きさや発症年齢、シミになるまでの経過に違いがあるのが特徴です。それぞれのシミの特徴について見ていきましょう。
老人性色素斑(日光性黒子)
老人性色素斑(日光性黒子)は、背中の上部など、日光を浴びた箇所にできるシミです。
背中以外にも、顔やすね、手の甲、腕などにもできます。茶色っぽいシミで、サイズは数センチと大型のものから数ミリなどまばらで、形も円形や角張ったものなどバラバラです。40歳頃を境にでき始めますが、痛みなどの自覚症状がないので、背中など自身で見えないエリアはいつの間にかできていることが多くあります。
そのままにしておくと、イボのようにボコッと盛り上がり、後述する「脂漏性角化(疣贅)症」に変化する可能性があるため注意が必要です。また皮膚癌の一種であるメラノーマと似ているため、自己判断はあまりおすすめできず、医師による適切な鑑別が必要となります。老人性色素斑(日光性黒子)は、医師による生検や視診、ダーモスコピーを使い診断します。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、色素沈着により肌がシミ化したものを指します。
ニキビなどの皮膚の炎症で、シミのもととなるメラニン色素が作られて色素沈着を起こします。背中や手足、顔など炎症が起きた場所に発生するのが特徴で、炎症の範囲や進行度によってサイズはばらばらです。
シミの色は灰褐色や茶褐色、紫褐色などが多い傾向にあります。ターンオーバーを整えることで、徐々に薄くなっていきます。
脂漏性角化(疣贅)症
脂漏性角化(疣贅)症は、老人性色素斑(日光性黒子)がイボ状に盛り上がり、進展した良性腫瘍の皮膚疾患です。
背中や顔、手の甲など紫外線が当たる場所に好発します。盛り上がった表面はざらっとした手触りで、正常な皮膚色から黒っぽいものまで色調はまばらです。シミのサイズも数ミリの小さなものがあれば、2〜3センチ台の大型のものまでさまざま。診断は、医師による視診とダーモスコピーと呼ばれる拡大鏡を使った検査を利用して行います。
「脂漏性角化(疣贅)症」が原因で受診される方の割合は意外と多く、皮膚がんの可能性があるケースでは、皮膚の一部を採取して調べることもあります。
特に、痒みがあるケースでは、内臓がんの影響も考えられるので、気になる場合には医療機関での受診がおすすめです。
背中にできるシミの原因
- 老人性色素斑(日光性黒子)
- 炎症後色素沈着
- 脂漏性角化(疣贅)症
背中には、老人性色素斑(日光性黒子)などの上記のような3つのシミが起こります。
ご自身では見えづらいエリアにあり、シミと思っていたら実は皮膚がんなどの違う疾患だったというケースもあるので、慎重に対応する必要があります。ここでは、背中にできるシミの原因についてくわしく見ていきましょう。
老人性色素斑(日光性黒子)
- 紫外線
- メラノサイトの過剰な活発化
老人性色素斑(日光性黒子)は、紫外線にさらされた皮膚細胞内にある「メラノサイト」が過剰に活発化したことで起こります。
メラノサイトの働きは、肌を守るためにシミのもとになるメラニン色素を増やすことです。通常は適量のメラニンを作り出そうとするメラノサイトですが、遺伝子異常を起こした表皮細胞の影響が重なり過剰に反応してしまいます。遺伝子が関連しているので、シミ対策をしていても発生を防ぎきれないケースが意外と多くあります。
老人性色素斑(日光性黒子)の治療法はレーザー治療が有効です。治療後は「炎症後色素沈着」が起きますが、レーザー熱による一時的な症状なので、3ヶ月ほどでおさまります。症状がおさまるまでは、摩擦を避けて日焼け止めをこまめに塗布する必要があります。
炎症後色素沈着
- 皮膚の炎症
炎症が起きる原因は、虫刺されや火傷、ニキビの進行などさまざまです。
炎症後に肌の中にシミのもととなるメラニン色素が残ってしまうことで起こります。アレルギーがある方で、アレルギー反応を起こした部位で接触皮膚炎が起こり、かぶれが治ったあとに色素沈着ができるケースもあります。また意外と多いのが、ナイロンタオルの使用です。ゴシゴシとナイロンタオルで身体をこすってしまうと肌が傷つき炎症につながります。
背中は特にご自身では見えにくい場所で、気づかないうちに色素沈着へ進展することがあるので注意が必要です。
脂漏性角化(疣贅)症
- 紫外線
- 皮膚の老化
脂漏性角化(疣贅)症は、紫外線を浴びたことで皮膚細胞が増えて、メラノサイトが活発化したことが原因で起こります。メラノサイトには、シミのもととなるメラニン色素を増やす働きがあるからです。
別名「老人イボ」と呼ばれるように、皮膚細胞の老化も原因の一つなので、若い方にできることはあまりありなく、30〜40代頃から増えてきます。高齢者の背中や顔などの日光によく当たるエリアに多く見られるのが特徴です。
背中にシミができてしまった場合は
どうすればいい?
美容外科クリニックでのシミ治療がおすすめです
背中にできた気になるシミは、さまざまな種類があり、それぞれ改善するための方法が異なります。シミの種類の特定には専門的な診断が必要なので、自己判断で「シミ」と決めつけず、医師による診察を受けることをおすすめします。
またシミの種類や原因に違いがあるだけでなく、シミに似た「メラノーマ」という皮膚がんの可能性もあるので、適切な鑑別と治療が必要です。
さらに、間違った自己判断でケアをし続けることで、シミを濃くしてしまう可能性もあります。渋谷美容外科クリニックでは、お一人おひとりの肌質やシミの状態を見て、最も効果が得られる治療をご提案いたします。
シミをなくしてくすみのない綺麗な肌を手に入れたい方は、まずは無料カウンセリングをお申し込みください。
背中にできるシミの予防方法
紫外線対策とターンオーバーを
整えるケアを行いましょう
背中のシミは、紫外線に当たると悪化するので、紫外線対策を行いましょう。
紫外線をカットできる帽子や衣服、日焼け止めクリームの定期的な塗布がおすすめです。日焼け止めはSPF50、PA++++と表示されたカット力の強いタイプを選びましょう。また、日の当たる昼間の外出をできるだけ避ける方法もあります。
シミのもとになるメラニン色素が作られないように、適切な保湿を行うなど、清潔を保ちましょう。ご自身の肌に合うボディークリームやローションを背中にも忘れずに塗布してください。特に背中の肌への刺激はシミを悪化させる要因になるので、清潔なタオルで優しく押し拭きするのがおすすめです。
また、ターンオーバーを整えることもシミ予防につながります。仕事や家事でストレスがたまるときには、リラックスする時間を意識して作るなど環境を見直すことが大切です。食事は野菜や果物を取り入れるなど、バランスの整った食生活を行う必要があります。
一方で、なかなか忙しく、実践したくても規則正しい食事ができない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような場合には、ビタミンCなどの成分が配合されたサプリメントを活用してみるのもよいでしょう。ご自身のライフスタイルに合わせて、無理のない範囲で実践してみてくださいね。
背中の気になるシミはクリニックで
適切な診断と治療を受けるのがおすすめ
背中は、顔にもできやすい「老人性色素斑」「炎症後色素沈着」「脂漏性角化(疣贅)症」などの3つのシミが起こります。紫外線予防や保湿対策などを行い、シミができにくい環境を整えるケアが大切です。
日焼け止めクリームやボディークリームの塗布を意識して行ってみてください。背中のシミ対策はセルフケアが大切ですが、一方でシミに似た皮膚がんの可能性もあるので慎重な判断が必要になります。
そのため、シミに気づいたら、自己判断せずにまずはクリニックで診察を受けるのがおすすめです。医師がシミと判断したら、ご自身の肌質やシミの種類、原因に合わせた最適な治療をご提案いたします。
たとえば渋谷美容外科クリニックでは、照射パワーや痛みの強さに合わせたさまざまなシミ取りレーザーを取り揃えています。シミの除去だけでなく、毛穴の開きやトーンアップなど肌質改善の施術も可能です。もちろん治療法だけでなく、ご自宅でできるケア方法もアドバイスいたします。
背中のシミが気になる方は、まずは渋クリの無料カウンセリングにお越しください。
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