シミの種類について解説します!原因や見分ける方法について

「シミってどれも同じじゃないの?」「大きさの違うシミができて気になる」など、シミの種類やできる原因が気になる人は多いです。

この記事では顔にできる主なシミの種類や見分け方を解説します。

監修者
新宿院 院長
野口 なつ美
目次

シミの主な種類と原因

  • 老人性色素斑
  • 炎症後色素沈着
  • 肝斑(かんぱん)
  • 雀卵斑(そばかす)
  • 後天性真皮メラノサイトーシス
    (後天性両側性太田母斑様色素斑)

気づいたら顔や手など気になるエリアにできている「シミ」。

痛みなどの予兆がなく、いつの間にかできているケースがほとんどです。「あれ、こんなところにシミってできていたかな」と、見つけたときには驚く方が多いのではないでしょうか。

誰にでもできやすいシミは、上記のようにいくつか種類があるのが特徴です。ここでは、代表的な5つの種類のシミについて、特徴や症状を説明します。

老人性色素斑

老人性色素斑は、顔や背中の上部、手の甲、すねなどにできるシミを指します。

かゆみや痛みなどの症状はなく、数ミリから数センチとサイズがまばらで、円形から多角形などフォルムもさまざまです。

40歳をベースにできやすく、加齢とともに増えていき、高齢者のほとんどに老人性色素斑が発生します。老人性色素斑はそのままにしておくと、いぼのような「脂漏性角化症」へ発展するケースがあり注意が必要です。

老人性色素斑の原因

  • ケラチノサイトの遺伝子異常
  • 紫外線 など

老人性色素斑は、ケラチノサイトがメラノサイトを刺激することが原因で起こります。

ケラチノサイトとは、表皮細胞の一部です。遺伝子異常を起こしたケラチノサイトは「メラノサイト」へメラニン色素を過剰に作るよう誤った指示を出してしまいます。誤った指示を受け取ったメラノサイトは、シミのもとになる「メラニン色素」を過剰に作ってしまい、シミへとつながります。

老人性色素斑は紫外線に当たると悪化するので、早い方では20代からできるのも特徴です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは、肌に炎症が起こったことで色素沈着を引き起こした状態です。

炎症が起こるとメラノサイトがシミの元となるメラニン色素を生成。通常であればターンオーバーにより垢として排出されますが、過剰にメラニン色素が生成されると肌内部に蓄積し、シミとして残ってしまうのです。

炎症後色素沈着の原因

  • ケガ
  • ニキビ
  • 虫刺され
  • 強い摩擦 など

炎症後色素沈着はケガやニキビにより肌に炎症が起こることで生じます。また、洗顔時に強く擦ったり、強い力でマッサージをしたりすることで炎症した場合も、色素沈着を起こす恐れがあります。

肝斑(かんぱん)

肝斑は、顔に左右対称でできる境目がはっきりしたシミを指します。

30歳を過ぎた女性にできやすく、色は薄い褐色です。頬の骨のエリアからおでこにかけて好発して、目の周囲にできやすいのが特徴です。肝斑(かんぱん)は発生率が比較的高いシミで、老人性色素斑と併発するケースが多くあります。

肝斑の原因

  • 遺伝的な要因
  • 紫外線
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 妊娠
  • 閉経後の内分泌の乱れ など

肝斑は、ホルモンが影響しているケースが多く、紫外線を浴びることで悪化します。妊娠中やピルの服用、閉経後に行うホルモン補充療法の影響で起こることもあります。妊娠が影響でできた肝斑の場合は、出産とともに症状がよくなるなど一時的にできるのも特徴です。

雀卵斑(そばかす)

雀卵斑とは鼻や頬にできる薄い褐色のシミのことで、一般的にはそばかすと呼ばれることが多いです。

およそ3ミリと比較的小さく、顔以外にも背中や腕、肩など肌が露出するエリアに好発します。雀卵斑は3歳からできやすく、思春期でピークになるのが特徴です。白人や赤毛の方にできやすく、日本人は発症割合が少ないと言われています。

雀卵斑の原因

  • 遺伝的な要因
  • 紫外線
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 生活習慣の乱れ など 

雀卵斑は、遺伝的な要因でできるので、発症年齢が3歳からと他のシミよりも早いのが特徴です。

紫外線やホルモンバランスの乱れなどは、あくまで雀卵斑の悪化要因になります。そのため、スキンケアをこまめに行っていても防ぎきれないことがあります。

後天性真皮メラノサイトーシス
(後天性両側性太田母斑様色素斑)

後天性真皮メラノサイトーシスは、頬の骨エリアに左右対称にできるシミを指します。

思春期以降の女性にできやすく、褐色で数ミリサイズの点のようなシミが多発します。頬骨以外にも、額や鼻、まぶたにできるのが特徴です。「メラノサイト」とは、シミのもとになるメラニン色素をつくる成分です。

通常は表皮内にありますが、後天性真皮メラノサイトーシスのケースでは、表皮よりも深い位置にある「真皮」内でメラノサイトが作られます。

後天性真皮メラノサイトーシスの原因

  • 原因は不明

後天性真皮メラノサイトーシスのはっきりとした原因はわかっていません

表皮内にできる一般的なシミと異なり、深いエリアの「真皮」にできるので、アザに似たシミと言えます。アジア人女性に好発し、真皮にできるので色調は青みがかった褐色です。

肝斑と間違って診断されるケースが多いので、シミの色や形、発症年齢などをベースに正確に見極める必要があります。

シミの種類を見分ける方法

  • 発症年齢や部位
  • 境目が見極めやすいか
  • シミの色やサイズ

比較的若い年齢でできるシミは雀卵斑(そばかす)後天性真皮メラノサイトーシスです。

シミと正常な皮膚の境目がはっきりしているのは肝斑になります。「後天性真皮メラノサイトーシス」は、他のシミよりも青みがかった色なので、色調から見分けられます。一方で、シミは一種類だけができているわけではなく、人によってはいくつかの種類が併発しているケースがあります。

たとえば「肝斑」と「老人性色素斑」が併発しているケースでは、発症年齢や境目のはっきりした特徴が似ています。専門知識がなければシミがどの種類なのか正確に判断できないので、自己判断で見分けることは難しくなるでしょう。

シミができた!
自宅でできるスキンケアは?

気になるシミはできるだけ早くきれいに治したいものです。自宅でシミを改善したいときには、まずは以下のスキンケアを徹底しましょう。

  • 日焼け止めで紫外線予防する
  • 優しく丁寧に洗顔をする
  • 美白成分のあるアイテムで保湿する

ここでは、シミができたときに自宅で対処するためのスキンケア方法を紹介します。

日焼け止めで紫外線予防する

雀卵斑や老人性色素班などのシミに紫外線があたると、さらに色が濃くなる恐れがあります。シミを悪化させないために、日焼け止めで紫外線予防しましょう。

しかし、日焼け止めは1日中効果があるわけではありません。数時間おきに塗りなおす必要があります。こまめに日焼け止めを塗りなおすのをつい忘れてしまいがちな方には飲む日焼け止め「ヘリオケア」がおすすめです。ヘリオケアなら顔だけでなく、全身の日焼け対策ができます。

優しく丁寧にする

シミができたときは、洗顔をいっそう優しく行うことも大切です。なぜならゴシゴシと強い摩擦を与えると、シミが濃くなったり新たなシミができやすくなったりするからです。

洗顔料はしっかりと泡立て、指の腹を使って優しく洗うよう心がけましょう。毎日丁寧に洗顔をすることで、メラニンを含んだ古い角質を取り除くことにもつながり、肌のターンオーバーが整いやすくなります。

美白成分のあるアイテムで保湿する

肌は乾燥するとバリア機能が低下し、ダメージを受けやすくなります。洗顔の後には保湿を行い、肌を乾燥から守りましょう。

また、保湿の際には美白成分を含んだ化粧水・乳液を使うのもおすすめです。継続して使用するとシミを改善する効果が期待できます。有名な美白成分としては以下が挙げられます。

美白成分期待できる効果
ビタミンC誘導体メラニンの還元を促す
アルブチンメラニンの生成を抑える
トラネキサム酸メラノサイトの活性化を抑える

シミを改善するための生活習慣

シミを改善するには、スキンケアだけでなく生活習慣の見直しも大切です。

まずは以下の生活習慣の見直しに取り組んでみましょう。

  • 規則正しい生活を送る
  • バランスの良い食事を取る
  • ストレスを発散する

ここでは、シミを改善するために見直したい生活習慣について詳しく解説します。

規則正しい生活を送る

シミを薄くするためには肌のターンオーバーを促す必要があります。

昼夜逆転や睡眠不足など生活が乱れているとターンオーバーも乱れてしまうため、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。また、睡眠中には肌の修復に関わる成長ホルモンが分泌されます。毎日できるだけ同じ時間に布団に入り、朝日がでているうちに起きて生活リズムを整えてみてください。

バランスの良い食事を取る

肌は毎日の食事によって作られるため、シミを改善するにはバランスの良い食事が欠かせません特に抗酸化作用があるビタミンA・C・Eを含む食品を積極的に食事に取り入れる、シミの改善にもつながるでしょう。

ストレスを発散する

ストレスにより発生する活性酸素はメラニンの生成を促し、シミの原因になります。今あるシミの悪化を防ぐためにも、ストレスはためこまないようにしましょう。

ストレス解消方法は人によって異なりますが、軽い運動もおすすめです。血行が促進されると肌のターンオーバーの正常化にもつながります。

早くきれいに改善したいときは
クリニックに相談!

シミは正しいセルフケアを継続することで少しずつ改善が見込めますが、長い時間がかかりますまた、濃いシミは完璧には消えないこともあるでしょう。

早くきれいにシミを改善したいときは、美容外科クリニックでシミ治療するのがおすすめです

医療機関では、シミの専門知識が豊富な医師がご自身のシミの種類や原因を正確に判断し、適切な治療法を提案します。

肌質に合わせた丁寧な施術を行うので、肌が弱い方や痛みが気になる方も安心です。特に美容外科クリニックでのシミ治療は、ピーリングやレーザー治療など施術の種類が豊富なので、ご自身のなりたい肌により近づけられるでしょう。

渋谷美容外科クリニックはカウンセリングと初診代が無料です。シミの種類やおすすめの治療法を知りたい方は、お気軽にお越しください。

シミの種類や原因に合わせた
適切な治療で綺麗な肌をキープしよう

シミは種類によってできやすい部位や年齢、原因に違いがあり治療法も異なりますそのためご自身のシミの種類や原因を見極める必要がありますが、他のシミと併発している、もしくは別の疾患の可能性があるので注意が必要です。

気になるシミを早めに綺麗にしたい方は、専門知識を持った医師に診てもらい、適切な治療を受ける必要があります。渋クリは、経験と実績のある医師や医療スタッフが丁寧に対応し、ご自身に合った治療法を提案いたします。

シミ治療に興味のある方は渋クリの無料カウンセリングで気軽にご相談ください。

こちらの記事を読んだ方に!
オススメのシミ記事

医師監修について

渋谷美容外科クリニックには様々な科目の
専門医・医学博士が在籍しています。

池袋院 院長

池袋院開設者
峯岸 季清

総院長
渋谷院 院長

渋谷院開設者
中島 透

新宿院 院長

新宿院開設者
野口 なつ美

横浜院 院長

横浜院開設者
松田 秀則

総院長
渋谷院 院長
渋谷院開設者
中島 透

プロフィール

新宿院 院長
新宿院開設者
野口 なつ美

プロフィール

池袋院 院長
池袋院開設者
峯岸 季清

プロフィール

横浜院 院長
横浜院開設者
松田 秀則

プロフィール

渋谷美容外科クリニックには

日本美容外科学会,国際形成外科学会会員,

日本美容皮膚科学会会員,日本抗加齢医学会会員,

日本形成外科学会 形成外科専門医,麻酔科標榜医,
日本頭蓋顎顔面外科学会会員など様々な科目の専門医

等が在籍しており、医師監修のもと運営を行っております

渋谷美容外科クリニックについて

総院長
渋谷院 院長
中島 透 医師

公式SNSアカウント

目次
閉じる