目の下の膨らみの原因と解消方法!マッサージの効果&メイクで隠すには?

目の下の膨らみは、むくみや紫外線、筋肉の衰えなど複数の原因が関係しています。セルフケアやメイクで目立ちにくくすることはできますが、根本的に改善するには医療的なアプローチが必要です。

本記事では、目の下の膨らみの原因から、マッサージ・メイク法・美容施術まで詳しく紹介します。

監修者
新宿院 院長
野口 なつ美
目次

目の下の膨らみの主な原因

目の下の膨らみが気になると、疲れた印象や老けた印象を与えやすくなります。ここでは、膨らみを引き起こす代表的な原因を解説します。

むくみ

顔にむくみが出ると、目の下の膨らみが目立ちやすくなります。むくみとは、肌の組織の下部に水分が溜まっている状態のことです。特に目の下は皮膚が薄く、水分が滞ると膨らみが強調されやすくなります。

【顔にむくみが出る原因】

  • アルコール、水分、塩分の過剰摂取
  • リンパ節の流れの滞り
  • 運動不足
    など

アルコールには利尿作用があり、体内の水分を排出しやすくします。その結果、体が水分を保持しようとしてむくみを起こす場合があります。また、過剰な水分摂取では排出が追いつかず、体内に水分が残りやすくなるほか、塩分を摂りすぎると、水分を抱え込む性質によりむくみを悪化させることもあるでしょう。

リンパ節は老廃物や余分な水分を排出する働きがありますが、流れが滞ると水分が溜まりやすくなります。さらに運動不足によってふくらはぎの筋肉が衰えると、下半身から血液を心臓に戻す力が弱まり、血行不良やむくみが起こりやすくなります。なお、むくみは下肢静脈瘤や心不全などの疾患が潜んでいることもあるため、注意が必要です。

紫外線

紫外線を浴び続けると、肌の老化が進行し、目の下のたるみを引き起こします。目の下は特に皮膚が薄いため、紫外線の影響を受けやすい部位です。

紫外線にはUVAとUVBがあり、UVAは肌の奥深くまで届きます。このUVAがヒアルロン酸を生成する線維芽細胞や、肌の弾力を保つエラスチン・コラーゲンを傷つけてしまいます。ヒアルロン酸が減少すると肌の柔軟性が低下し、弾力の衰えにつながり、その結果、肌のハリが失われ、たるみや膨らみが目立つのです。

目の周りの筋肉の衰え

目の周りの筋肉(眼輪筋)が衰えると、脂肪を支える力が弱まり、目の下の脂肪が前に押し出されて膨らんで見えます

【目の周りの筋肉が衰える原因】

  • 加齢
  • スマートフォンやパソコンの長時間の使用
    など

加齢により、真皮の弾力を保つエラスチンやコラーゲンは劣化しやすくなり、生産量も減少します。さらに頬の脂肪が減少すると、目の下の膨らみとの高低差が際立ち、たるみが目立ちやすくなるでしょう。


スマートフォンやパソコンを長時間見続けるとまばたきの回数が減り、目の周りの筋肉が使われにくくなり、結果として筋力が低下し、脂肪を支えきれずに膨らみができやすくなるのです。

片方だけ目の下が膨らむ原因

片方の目だけ膨らみが目立つ場合、左右差や疾患が関係していることがあります。

主な理由は以下のとおりです。

【片方だけ目の下が膨らむ理由】

  • 目の周りの筋肉量に左右差がある
  • 生まれつき
  • かぶれ
  • 感染症
    など

筋肉量に左右差があると、片方の脂肪を支える力が弱くなり、膨らみが強調されます。生まれつき脂肪や筋肉量が異なる場合もあり、若い方でも膨らみが目立つことがあります。

また、アイメイクやつけまつげの接着剤によるかぶれ、眼瞼炎や涙嚢炎、コンタクトレンズの感染症なども要因です。痛みやかゆみがある場合は、早めに受診してください。

目の下の膨らみを自力で改善する方法

セルフケアで改善できるかは、原因によって異なります。

筋肉の衰えや加齢による膨らみは自力での改善が難しい一方、リンパや血流の滞りが原因の場合は、ケアで変化を感じられる可能性があります。根本的に治したい場合は、医師への相談がおすすめです。

マッサージ

リンパや血流の流れを促すことで、膨らみの改善を目指す方法です。効果には個人差があり、実感まで時間を要することもあります。クリームなどを使用し、強くこすらないように行いましょう。力を入れすぎると色素沈着などのトラブルを招く恐れがあります。

【リンパマッサージのやり方】

  1. 5秒間耳の後ろのくぼみを押す
  2. 5秒間耳たぶを揉みながら引く
  3. 5秒間耳上の軟骨のあたりを揉みながら引く
  4. 耳全体を優しく揉む
  5. 耳の後ろのくぼみから鎖骨へ向かって5回なでおろす

目安は1日3回。ちょっとした隙間時間にできるマッサージです。時間があるときは、血行改善のマッサージも併せて行いましょう。

【血行改善が期待できるマッサージのやり方】

  1. 頬全体を持ち上げるようにして、指先で8回円を描く
  2. 薬指、中指を使用し口角を4回引き上げる
  3. 小鼻のわきを優しく4回引き上げる
  4. 額全体を持ち上げるようにして、指先で2回円を描く
  5. 薬指、中指を使用し目の周りに円を描くように一周する
  6. こめかみを優しく押す

1回1分で行うのが目安です。6回繰り返すと、肌の温度が上がり血行を促進する効果が期待できます。マッサージは手軽ですが、力加減を間違えると肌トラブルのリスクがあるうえ、効果の実感には個人差があります。

保湿ケア

保湿ケアで膨らみを直接治すことは難しいですが、紫外線のダメージによる肌のハリ不足を防ぐ効果が期待できます。さらに、バリア機能を保ち、外部刺激から肌を守ることで老化を防ぎやすくなるでしょう。毎日のスキンケアに肌の保湿に役立つ成分を取り入れ、保湿ケアを行うよう心がけてみてください。

【保湿効果が期待できる成分】

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
    など

セラミドは肌表面の角質層にある潤い成分です。細胞と細胞の間にある水分を保つ役割があり、肌のバリア機能の維持に役立ちます。

ヒアルロン酸は高い保水力がある多糖類の一種で、体内でも生成されます。細胞と細胞の間にあり、肌のハリや潤いを守る働きが期待できるため、積極的に取り入れてみてください。コラーゲンやヒアルロン酸などの生成を促すレチノール、コラーゲンの生成促進や保湿効果を高めるペプチドも選択肢に入ります。

保湿ケアに加え、毎日日焼け止めを使用するなどの紫外線対策も行いましょう。

目の下の膨らみをメイクで隠す方法

膨らみにより生じた影は、クマのように見えて老けた印象を与えることがあります。

メイクで上手にカバーし、健康的な目元を演出しましょう。ただし、あくまで隠す方法であり、根本的な解消はできません。

コンシーラーは明るい色を選ぶ

【選択肢に入るコンシーラー】

  • リキッドコンシーラー
  • 明るい色…オレンジ系

膨らみで影ができる部分に、指またはスポンジで優しくなじませます。境目をぼかすと自然な仕上がりに。

青クマがある場合は、オレンジやサーモンピンクをのせ、その上から肌より明るい色を重ねると効果的です。パール入りのタイプを使うと、ツヤ感が出てたるみを目立ちにくくできます。膨らみの上に直接塗ると不自然になるため注意しましょう

アイラインは細く引く

【アイラインを引くコツ】

  • 線は細く描く
  • 上瞼の中央から目尻にかけて描く
  • 目尻はやや跳ね上げるイメージでラインを引く

コツを抑えてアイラインを引くと、目元全体をリフトアップする効果が期待できます。太い線は目元が重たく見えやすくなるため、控えましょう。上下のまぶたを囲んで描くと、たるみが目立ちやすくなるため、上瞼の中央から目尻にかけてのみ描いてみてください。

目の下の膨らみを取る方法

セルフケアやメイクだけでは、目の下のふくらみの根本的な改善は期待できません。毎日鏡を見るのが楽しみになるよう、目の下の膨らみを取りたいのであれば美容施術も検討しましょう。

ここでは渋クリでの美容施術を例として紹介します。なお、施術は一例であり、医師の診察によりほかの適した美容施術を提案する可能性があります。

下眼瞼脱脂

目の下の膨らみを取り除いてたるみを改善する美容施術です。

瞼の裏をわずかに切り、突出した脂肪を除去するため、傷跡は小さく目立ちにくいのが特徴です。膨らみの影により生じていたクマも改善できるため。若々しく健康的な目元へ導く助けとなるでしょう。

サーマクールアイ

目の周りに高周波を照射し、目の下の膨らみの改善を目指す施術です。

高周波から生まれる熱エネルギーにより、皮下脂肪にある繊維隔壁が縮み、目の下の膨らみを引き締める効果が期待できます。コラーゲン繊維が縮み、修復する過程で新たにコラーゲンが生成され、肌のハリがアップ。若々しい肌を目指せます。目の下の膨らみを切開なしで改善したい方は検討してみましょう。

PRP注入皮膚再生療法

自身の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)を気になる部位へ注入し、細胞を活性化させてエイジングケア効果をもたらし、目の下の膨らみを改善する美容施術です。

自身の血液を使用するため、アレルギー反応のリスクが低いです。美容施術の副作用が気になる方や、エイジングケアに興味のある方はご検討ください。

目の下の膨らみは
専門家へ相談する方法があります

目の下の膨らみは、むくみ、紫外線による肌の老化、目周りの筋肉の衰えなど複数の要因で生じます。

マッサージや保湿ケアで血流や肌のハリを整えることはできますが、加齢や筋力低下による膨らみはセルフケアでは改善が難しい場合があります。

メイクで隠す方法もありますが、あくまで一時的な対策に過ぎません。根本的に改善したい場合は、下眼瞼脱脂やサーマクールアイ、PRP注入皮膚再生療法など、医師による美容施術が有効です。専門家に相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

渋谷クリでは、目の下の膨らみやクマなど、目元のお悩みに合わせた美容施術を行っています。医師による無料カウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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