ニキビ跡の赤みの治し方&消す方法は?市販薬の効果とスキンケアを解説

ニキビ跡の赤みがしぶとく残ってしまい、悩んでいる方も多いです。。ニキビ跡を消すセルフケアには、市販薬や乳液の使用、ビタミンCやレチノールを取り入れる方法が考えられますが、効果が気になります。
この記事ではニキビ跡の赤みを改善させ方法や治療法についてご紹介します。ニキビ跡の赤みや色素沈着が消えない方は美容医療も検討しましょう。
ニキビ跡の赤みの原因
ニキビ跡の赤みは炎症が原因です。炎症を起こすと毛細血管が拡張して血流が増加し、赤みがかって見えるようになるです。
ニキビ跡の赤みは時間の経過とともに改善する可能性がありますが、肌の状態によっては赤みが残るリスクをはらんでいます。ニキビを繰り返す、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れている、免疫機能が低下しているなどの理由で、肌がうまく治らないケースがあるでしょう。
肌の修復が上手くできないと、ニキビ跡に赤みが残る可能性があります。
消えないニキビ跡の赤みを改善する方法

しぶといニキビ跡の赤みに悩まされたら、ここで紹介する改善策を検討します。
ここでは、対策方法の詳細を紹介します。
肌のターンオーバーを促す
ニキビ跡の赤みで悩んでいる方は、肌のターンオーバーを促せないか検討してみましょう。
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のことで、正常に促すことでニキビだけでなく他の肌トラブルの改善が期待できます。ターンオーバーの改善を考えるうえで大事なのは「食事」「運動」「睡眠」の3つです。規則正しい健康的な生活が、健全なターンオーバーを促す助けになります。
食事はバランスの良いものを心がけます。タンパク質、食物繊維、必須脂肪酸、ビタミン群などは肌の健康を守る効果が期待できます。
また適度な運動は汗と共に老廃物を輩出し、血行促進により肌に必要な栄養が行き渡りやすくなるため、日常生活の中でなるべく運動習慣をつけるように心がけてください。
最後に睡眠です。睡眠中に脳内で分泌される成長ホルモンは肌のターンオーバーを促す力があるとわかっています。成長ホルモンは入眠後3時間でピークを迎えるため、良質な睡眠を取れるよう意識します。
紫外線を避ける
肌に紫外線を浴びると、活性酸素が発生し炎症の原因を作ります。赤みが改善しないだけでなく、アンチエイジングにもよくないため、紫外線対策は必ず行いましょう。
また、紫外線の刺激から肌を守るためにメラニン色素が生成されやすくなります。メラニン色素が体外へ排出されないと色素沈着が生じる恐れがあります。
医療機関で治療する
ニキビ跡の赤みがある程度の期間が経っても改善しないのであれば、医療機関への相談を検討します。ニキビ跡の状態によっては保険適用の内服薬や外用薬を処方してもらうこともできます。
また、美容皮膚科では保険適用外ではありますが、より効果が期待できる治療も実施できますので、できるだけ早く・きれいに改善したい方は受診を検討してみましょう。
ニキビ跡の赤みを消すスキンケア
ニキビ跡の赤みには適切なスキンケアが役立ちます。
ニキビ跡の赤みを完全に消すのは難しい可能性もありますが、まずは一ヶ月ほど試してみましょう。
肌に優しい洗顔
肌に優しい洗顔はニキビ跡への刺激が少ないです。
以下の手順で毎日丁寧な洗顔を心がけましょう。
- メイクなどの汚れをクレンジングで溶かすようにして落とす
- 洗顔フォームを泡立て、泡で汚れを落とす
- ぬるま湯ですすぐ
- タオルに水分を含ませるイメージで拭く
肌をゴシゴシ擦ると刺激が強く、新たな肌トラブルのリスクがあります。クレンジングと洗顔では肌を擦らないように注意し、優しさを心がけてください。顔を拭くときにタオルで擦ると肌への摩擦となるため気をつけます。
熱湯を使用すると、肌に必要な皮脂を洗い流してしまい、乾燥が進みます。潤いを補うために皮脂が分泌されやすくなり、毛穴が詰まりニキビが生じる恐れがあるでしょう。
ビタミンCを含む化粧品を使う
ビタミンCには以下の効果が期待できます。
- 肌のターンオーバーを整える
- 色素沈着の予防
- メラニン色素の生成を抑える
- 活性酸素の除去
ビタミンCにはほかにも、毛穴を引き締め、皮脂を抑える効果が期待でき、肌の健康を保つのに役立つ成分だと言えます。
ビタミンCは水溶性であり、特に、ビタミンC誘導体が含まれる製品なら成分が肌に浸透しやすいです。ビタミンC誘導体は、ほかの分子と結合させ、ビタミンCの安定性を高めたものです。肌にある酵素に触れると分子が離れて、ビタミンCとなり働きます。尿とともに排出されやすいため、定期的に肌へ有効成分を届けるように意識しましょう。
レチノールを取り入れる
レチノールはビタミンAの一種であり、色素沈着やニキビ跡を改善する効果が期待できます。
具体的な効果の例は以下の通りです。
- 肌のターンオーバーの促進
- メラニン色素の排出
- 肌質の改善
など
肌の代謝を促すため、古い肌が肌表面から剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わりやすくなるため、ニキビ跡の病変が薄くなる可能性があります。メラニン色素を排出する効果が期待でき、ニキビ跡による色素沈着に悩む方にも使えます。
ただし、レチノールを使用すると、皮がむけたり赤みが強くなったりする場合があるでしょう。レチノイド反応と呼ばれるもので、ニキビ跡の赤みが気になるかもしれませんが、自然と治まることがほとんどです。
ニキビ肌に優しい乳液を使用する
乳液には油分と水分がバランスよく含まれており、毛穴が固くなったり肌が乾燥したりするのを防ぐ役割が期待できます。潤いをキープし、健康を維持できれば、肌のターンオーバーが正常に促され、ニキビ跡の赤みが薄くなる可能性があるでしょう。
【ニキビ肌に優しい乳液の特徴】
- ノンコメドジェニック
- 着色料、防腐剤が不使用
- 石油系界面活性剤の成分がない
- 合成香料が含まれていない
適切な乳液の使用は、ニキビ跡の原因となるニキビ予防につながります。20代以降の大人ニキビは肌のターンオーバーの乱れや乾燥が原因のケースが多く、乳液による保湿が欠かせません。
ニキビ跡の赤みを消す薬はある?

完全には難しいですが、ニキビの赤みを和らげる効果が期待できる薬はあります。
具体的には以下の成分を含む市販薬が選択肢に入ります。
メラニンの生成を抑制 | L-アスコルビン酸2-グルコシド イソプロピルメチルフェノール グリチルリチン酸ジカリウム ヘパリン類似物質 など |
肌のターンオーバーの促進 | L-システイン |
市販薬の効果には個人差があります。効果が実感できない、症状が悪化するときは、市販薬に頼りすぎず、医療機関への受診を検討してください。
ニキビ跡の赤みは美容医療で治療
セルフケアでは難しい赤ニキビの跡は、美容医療で治療できます。それぞれ詳しく解説します。
ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは肌の表面を薄く剥がし、再生を促す施術です。
専用の薬剤を肌に塗布して、古い角質を除去するため、ニキビ跡の赤みを改善する効果が期待できます。
イオン導入
イオン導入は肌に微弱電量を流して美容成分を肌に浸透させる施術です。
ニキビへの効果だけでなく、乾燥肌が気になる方にも選択肢に入る施術で、ケミカルピーミングとの相乗効果も期待できます。抗炎症作用のあるビタミンAやビタミンCなどをイオン化して症状を改善します。
Vビームレーザー
Vビームは、赤い色素に反応するレーザーで特に赤ニキビや、赤いニキビ跡の治療に効果を発揮します。
血管腫(血管にできる良性腫瘍)の治療法として確立されてきましたが、最近では美容目的での利用が増えてきています。ニキビやニキビ跡の赤みを改善するだけでなく、アクネ菌の殺菌と皮脂の過剰分泌を抑制する効果が期待できるでしょう。
美容医療でのニキビ跡の色素沈着の治し方
赤みを放置すると、色素沈着として残る恐れがあります。ニキビの炎症から肌を守るためにメラニン色素が生成され、くすみが残る可能性があります。
赤みから色素沈着になってしまった方は、ここで紹介する治療を検討してみましょう。
ポテンツァ
ポテンツァは、肌に非常に細い針を刺し、肌が持つ治癒能力を高める治療方法です。
肌のターンオーバーを正常に促し、ニキビ跡の赤みが薄くなる効果が期待できます。高周波を照射し、エラスチンやコラーゲンの生成を促すため、肌のハリツヤがアップします。高周波による止血効果から、ダウンタイムがほぼありません。ニキビ跡の赤み以外にも、ニキビ、毛穴、肝斑、肌の赤み、たるみなどさまざまな肌トラブルを改善できる可能性があります。
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーとは、レーザー照射により古い肌を新しい肌に入れ替える治療方法です。
肌を入れ替えるため、ニキビ跡や肌の凹凸を改善し、毛穴が目立ちにくくなる効果が期待できます。複数回の治療により、赤ちゃんのような滑らかな肌を目指せるでしょう。
ヴィーナスヴェルサ(IPL)
ヴィーナスヴェルサはIPLと呼ばれる光を照射し、さまざまな肌トラブルの改善を目指す治療方法です。
光エネルギーによりコラーゲンの生成が促され、キメのある肌へ促します。ニキビ跡の色素沈着だけでなく、赤ら顔、ニキビ、毛穴の開き、シミ、そばかすなどを改善する可能性があります。ダウンタイムがなく、施術後にメイクや洗顔が可能です。
ニキビ跡を作らないために注意すべきこと

ニキビ跡を作らないための注意点を紹介します。
大切なのは、今あるニキビを刺激して炎症を悪化させないことです。
ニキビを潰さない
皮膚科では、医療用の針でニキビに穴を開け、専用の器具でニキビの皮脂や膿を押し出す治療が行われています(面ぽう圧出)。しかし自分でニキビを潰してしまうと、皮脂や膿をうまく押し出せません。結果として肌を傷つけるだけのケースがあり、ニキビ跡ができやすくなるため注意しましょう。
紫外線を避ける
ニキビがある状態で過度の紫外線を浴びると炎症を悪化させてニキビが治りにくくなります。ニキビ跡を作らないためにも、日頃から紫外線対策を心掛けましょう。おすすめは抗炎症成分が含まれる化粧品です。
洗顔や保湿をしっかり行う
洗顔や保湿をしっかり行うのもニキビ跡を繰り返さないのに役立つでしょう。
ニキビ治療に関する治療法をまとめた「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」ではニキビのある方には、1日2回洗顔料を用いた洗顔が推奨されています。またニキビ肌の方はノンコメドジェニック、低刺激、保湿性のある製品の使用の検討も記載されています。
ビタミンを摂取する
食事やサプリメントからビタミンを摂取することで、皮脂の分泌抑制や抗酸化作用などが期待されます。その中でも特に注目されているのはビタミンB群とビタミンCです。
ビタミンの種類 | 期待される作用 | 主な食材 |
---|---|---|
ビタミンB1 | 肌のハリツヤ免疫力アップ | 鶏肉/牛肉/豚レバー/青魚 |
ビタミンB2 | 肌のターンオーバーを助ける健康的な肌作りをサポート | 魚や卵/乳製品/赤身の魚 |
ビタミンB6 | 皮脂の分泌のコントロール | うなぎ/豆類/豚肉/海苔 |
ビタミンC | 抗酸化作用 | 緑黄色野菜や果物 |
ファンデーションを厚塗りしない
化粧をするときにはノンコメドジェニックな痤瘡用基礎化粧品を選択するなどの配慮は欠かせません。ファンデーションの厚塗りは毛穴を閉塞させ、ニキビができやすい環境を作りやすいです。
また顔をゴシゴシ擦るクレンジングもニキビに過剰な刺激を与えてしまい、悪化させる恐れがあります。
ニキビ跡の赤みに関するよくある質問
ここではニキビ跡の赤みに関するよくある質問について答えます。
- ニキビ跡の赤みが1年経っても消えないのはなぜ?
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毛細血管の拡張や、炎症後色素沈着などにより1年以上赤みが消えないケースがあります。
炎症により毛細血管が拡張する期間が長いと、赤みが消えにくくなります。さらに、炎症から肌を守るためにメラニン色素が生成されると、ニキビが治った後に色素沈着として残る可能性があるでしょう。ニキビ跡の赤みは数ヶ月ほどで改善する傾向がありますが、肌の状態によって治りにくくなります。
- ニキビ跡の赤みを消す市販薬はある?
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ニキビ跡の赤みを改善する有効成分が含まれているものが選択肢になります。飲み薬と塗り薬があるため参考にしてください。
【有効成分の一例】
- ビタミンC誘導体
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- L-システイン
- L-アスコルビン酸
- グリチルリチン酸ジカリウム
L-アスコルビン酸 とビタミンC誘導体はメラニン色素の生成を抑える効果が、L-システインは肌の代謝や肝臓の解毒作用を助ける効果が期待できます。市販薬の成分は医療機関の薬と比べると弱い傾向があるため、ニキビ跡の症状によっては医療機関の受診を検討します。
- ニキビ跡の赤みに効くレーザーは?
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ニキビ跡の赤みに効くレーザーは以下が考えられます。
スクロールできます施術名 特徴 Vビーム 赤いニキビ跡の治療に有効なレーザー
赤い色素に反応するレーザーを照射し、アクネ菌の殺菌や皮脂を抑制する効果が期待できるフラクショナルCO2レーザー レーザーを照射し、古い肌を新しい肌へ入れ替える治療方法
肌を入れ替えるため、ニキビ跡を改善する効果が期待できるレーザートーニング ニキビ跡の色素沈着を改善する効果が期待できる
肝斑、そばかす、くすみなど、さまざまな肌トラブルに対応上記は一例です。渋クリでは肌の状態に合わせた治療方法が提案できますので、まずは無料カウンセリングにお越しください。
ニキビ跡の赤みを予防しましょう
ニキビ跡の赤みは自然に回復する傾向にありますが、長期化する可能性もあります。なかなか改善されないときは、まず日頃の食事や運動習慣、睡眠を見直してください。
ニキビ跡の赤みに対しては、レチノールやビタミンC、有効成分を含む乳液を使用する方法が考えられるでしょう。有効成分を含む市販薬もありますが、医療機関で処方されるものと比べて効果が弱い傾向にあるのを理解して使います。
改善されない場合は、皮膚科や美容外科の受診を検討しましょう。ニキビ跡の赤みが気になる方はぜひ渋クリの無料カウンセリングにお越しください。来院が難しい方向けにオンライン相談も行っています。