頬のブツブツはニキビじゃない？赤い・かゆいなど症状別の原因や治し方を紹介

頬のブツブツは、赤い、白い、黒いなど種類がさまざまです。人によってはザラザラする、かゆいといった症状もあるでしょう。ブツブツの正体は、毛穴詰まりから生じたニキビや角栓だけではなく、皮膚病の可能性もあります。

この記事では頬のブツブツの原因や治し方を解説します。肌トラブルにお悩みの方はぜひご覧下さい。

【症状別】頬のブツブツの原因

頬のブツブツの原因はさまざまです。

ここでは、白い・黒い・赤いなどの色の違いや、ザラザラする、かゆいとった症状から原因を探ります。

白・黒くてザラザラするなら「角栓」

頬のブツブツが、白いまたは黒い色でザラザラするのなら「角栓」の可能性が高いです。

角栓とは、角質と過剰に分泌された皮脂や汚れが混ざり、毛穴に詰まったものです。最初は白く見えますが、時間の経過と共に酸化が進み、黒ずんだブツブツになります。

角栓ができる原因は、ホルモンバランスや肌のターンオーバーの乱れです。不規則な生活習慣や強いストレスなどが影響を及ぼします。また、過剰な洗顔や肌の乾燥、脂質や糖質の過剰摂取も角栓の原因となるため注意しましょう。

赤くて膿を持っているなら「ニキビ」

赤くて膿が生じるものは「ニキビ」です。

ニキビとは、厚くなった角層が毛穴をふさぎ、毛穴にたまった皮脂をエサにしてアクネ菌が増えることで発生します。毛穴に老廃物や皮脂がたまった状態で発生するのが「白ニキビ」です。白ニキビが空気に触れ酸化したものを「黒ニキビ」と呼びます。アクネ菌により炎症が起こると「赤ニキビ」に、膿を持つと「黄ニキビ」へと悪化します。

ニキビの原因は肌のお手入れ不足や、肌の乾燥などさまざまです。また、脂質や糖質の多い食事は皮脂が多く分泌されるため、ニキビが発生しやすくなります。

平たくくっきり盛り上がるなら
「蕁麻疹」

頬のブツブツが平たくくっきりと盛り上がるのなら「蕁麻疹」です。

蕁麻疹とは、赤みやかゆみ、軽度の痛みをともなう湿疹で、1～2ミリ程度のブツブツができます。首、お腹まわり、太ももなどの皮膚のやわらかい部分にできやすく、数十分から数時間以内に治る傾向があります。

蕁麻疹の原因はさまざまです。食物などに反応するアレルギー性蕁麻疹、発汗や体温の上昇により生じるコリン性蕁麻疹、紫外線などの肌への刺激が原因となる物理性蕁麻疹などがあります。他にも風邪やストレスが原因の急性蕁麻疹や、蕁麻疹の症状が1カ月以上持続する慢性蕁麻疹があります。治療には抗ヒスタミン剤が有効です。

赤くてヒリヒリ、かゆいなら
「毛包虫性ざ瘡」

頬のブツブツが赤くてヒリヒリする、かゆいといった症状があるなら「毛包虫性ざ瘡」かもしれません。

毛包虫性ざ瘡とは、ニキビダニが増殖して起こる皮膚の疾患です。肌の炎症が起こり、赤くはれる、肌が荒れるといった特徴があります。

毛包虫性ざ瘡の原因は肌の皮脂のバランスの乱れです。肌のお手入れ不足、メイクの落とし残し、濃い化粧などにより、肌の皮脂が増えると症状が現れる可能性があります。ニキビダニは誰の顔にもいるため、皮膚が正常ならトラブルは起きません。洗顔により肌を清潔に保ち、規則正しい生活を送ることで予防できます。

赤くてザラザラするなら
「顔面毛包性紅斑黒皮症」

頬のブツブツがザラザラするなら「顔面毛包性紅斑黒皮症」の可能性があります。

顔面毛包性紅斑黒皮症とは皮膚疾患のひとつです。触れるとザラザラ、ぶつぶつしており、肌が乾燥するとかゆみの症状が出るケースもあります。

顔面毛包性紅斑黒皮症は、毛穴に古い角質がたまるのが原因です。遺伝により発症するリスクが高まり、肥満が症状を悪化させる要因になると考えられています。子どもから思春期までが発症しやすく、30代頃には自然に消えるケースが多いですが、個人差があります。

自宅でできる
頬のブツブツへの対処方法は？

頬のブツブツの原因はさまざまですが、角栓やニキビは自宅で対処できる場合があります。

ここでは自宅でできる頬のブツブツへの対処方法を解説します。

洗顔で清潔を保つ

ブツブツは毛穴に皮脂や古い角質などの汚れが溜まると悪化する恐れがあります。

朝晩洗顔をして、顔を清潔にすることが大切です。洗顔の効果を上げるために、洗顔の前にぬるま湯を使って顔の汚れを落としましょう。洗顔料はよく泡立てると肌への刺激が少なくなります。洗顔料を落とすときには、ぬるま湯をやさしく顔にかけると良いでしょう。

枕カバーや布団のシーツをこまめに交換するなど、顔に触れるものを清潔に保つことも大切です。

できるだけ触らない

頬のブツブツはできるだけ触らないようにしましょう。

ブツブツが気になるとついニキビを潰したくなりますが、絶対に止めて下さい。触って傷がついたところから雑菌が侵入し、症状が悪化する恐れがあります。

ピーリング剤やスクラブによる角質ケアにも注意が必要です。過度な角質ケアは肌を傷つけるリスクを高め、肌荒れの原因になります。肌の状態が悪くなると、ニキビの炎症が酷くなる、色素沈着やクレーター跡が生じる可能性が高まるため、刺激を与えないように気をつけましょう。

かゆみがあれば冷やす

頬のブツブツにかゆみがあれば冷やします。

ブツブツの種類によっては強いかゆみが出ることがあるでしょう。かゆいからといって、肌をひっかくのは禁物です。ひっかいた直後はかゆみが治まりますが、肌のバリア機能が低下し炎症が起きる恐れがあります。

かゆい部分を冷やすと、知覚神経の興奮が鎮まりかゆみ引いてきます。冷たいタオルやハンカチで包んだ保冷剤などを使い、患部を冷やして対応しましょう。

頬のブツブツの治し方

自宅で頬のブツブツを治す努力をしても、上手くいかないケースがあります。

肌のブツブツをできるだけ早く治したい方は皮膚科もしくは美容クリニックを受診しましょう。

皮膚科を受診する

自宅で様子をみても頬のブツブツが良くならないときは、皮膚科へ行きましょう。

特に毛包虫性ざ瘡は通常のニキビと同じケアでは治らないため、治療が必要です。皮膚科を受診し原因を特定することで、症状に対して有効的なアプローチができます。

たとえば、ブツブツの状態を緩和する塗り薬、抗生剤やビタミン剤といった内服薬です。薬はさまざまな種類があります。皮膚科で適切な薬の処方を受けることが、頬のブツブツを治す第一歩になります。

美容クリニックで治療する

頬のブツブツの種類によっては皮膚科ではなく、美容クリニックでも治療可能です。

繰り返しできる頑固なニキビや角栓をきれいに治したい方は美容クリニックを受診すると良いでしょう。美容クリニックでは、経験豊富な医師が相談者の悩みを解決するための治療を行います。専用の美容機器を使用した施術により、ブツブツを治すだけでなくもとよりきれいな肌を目指せるというメリットがあります。保険適用外のため費用は高い傾向にありますが、皮膚科よりも幅広い選択肢で悩みの解消を目指せます。

たとえば渋クリでは頬のブツブツに対し下記の治療を行っています。

イオン導入

イオン導入とは、普段のスキンケアでは吸収が難しい、ビタミンAやビタミンCといった水溶性の成分を肌の深くまで浸透させる方法です。

肌の表面には皮膚を守るためのバリア機能があります。通常、肌のバリア機能に阻まれて有効成分が奥まで浸透しませんが、イオン導入なら微弱な電流を流しバリア機能を一時的に解除することが可能です。有効成分がしっかり届くので、肌のハリやツヤを取り戻し、ターンオーバーが正常に戻ります。

肌の代謝がよくなるため、頬のブツブツが治りやすくなるでしょう。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、肌に安全性の高い化学薬品を塗り、古い角質や毛穴の汚れを溶かす方法です。肌のターンオーバーを正常に促し、肌を美しく仕上げます。

ケミカルピーリングは、なかなか治らない頑固なニキビや吹き出物に効果があります。ブツブツの原因となる毛穴の汚れや角質を除去できるだけでなく、皮膚の再生が促進されるため、メリハリのある肌になれます。炎症性ニキビの治癒を促し、ニキビ跡が薄くなる効果も期待できます。イオン導入の施術と併せて行うと効果的です。

頬のブツブツを改善し、
マスクを取って歩きましょう

頬のブツブツの原因は、角栓、ニキビ、蕁麻疹などさまざまです。

ブツブツが気になるときは自宅で肌のケアを行い、症状が良くならないときは専門家に頼りましょう。毛包虫性ざ瘡や顔面毛包性紅斑黒皮症などの疾患はセルフケアで改善が難しいため、皮膚科に相談しましょう

。頑固なニキビや角栓は美容クリニックで専門の機器を用いた治療が効果的です。イオン導入やケミカルピーリングにより、美しく健康的な肌が期待できます。ニキビや角栓にお悩みの方は、渋クリの無料カウンセリングでご相談ください。