太ももの内側や付け根にブツブツができる原因と治す方法・痒いときは?

太ももの内側や裏、付け根にブツブツが生じ気になるものです。ブツブツは赤い、痒い、痒くないかにより原因が異なるため、症状を正しく把握することが大切です。

この記事では太ももにブツブツができる部位別・症状別の原因や治す方法について解説します。

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目次

【部位別】太ももにブツブツができる原因

太ももにブツブツができる原因はいくつかあります。

なお、以下の症状は一例であり、気になる方は医療機関で診察を受けるのが確実です。

全体的な毛穴のブツブツ

太ももの毛穴のブツブツは毛孔性苔癬の可能性があります。

毛孔性苔癬は、毛穴に粟粒ほどの大きさのブツブツがたくさんできる病気であり、患部はザラザラとして乾燥しており、おろし金や鮫肌のような感触があるのが特徴です。かゆみや赤みはないケースが多いですが、ときとして炎症を伴い、赤みが生じる方もいます。若年層から目立ち始め、幼稚園や小学生の頃から症状が現れる場合があります。思春期に悪化する傾向があり、大人になると自然に治るケースが多いです。

原因は毛穴の中にある毛包の細胞が異常に堅く厚くなる角化が起こることだと考えられています。太ももの前面や二の腕の外側に左右対称に生じるケースが多いですが、肩やお尻、耳の前や頬にできる場合もあります。ニキビやマラセチア毛包炎の症状と似ており、自己判断は難しいです。

内側や裏のブツブツ

太ももの内側や裏にできるブツブツは以下の原因が考えられます。

  • 接触性皮膚炎
  • 皮膚掻痒症
  • 虫刺され
  • アトピー性皮膚炎
    など

接触性皮膚炎は、原因物質に触れた後にかゆみや水ぶくれ、赤みや湿疹が生じます。触れた部位に症状が出るため、原因物質を遠ざけると改善する傾向があるでしょう。

皮膚掻痒症は、最初にかゆみがあり、その後炎症によりブツブツが生じます。内臓疾患が原因のかゆみである可能性があるため、似ている症状があればできるだけ早く医療機関を受診してください。

虫刺されは、蚊、ノミ、ハチ、クモなどに刺されることで、肌の中に異物が侵入し、炎症が起きます。かゆみや腫れ、発赤、ブツブツが生じるが数時間から1週間ほどで回復する傾向です。

アトピー性皮膚炎は、軽快と悪化を繰り返す湿疹ができます。かゆみがあり、描き壊すと患部がジュクジュクし、肌が厚くなりゴワゴワするのが特徴です。ひざやひじの内側にできることが多いですが、症状が悪化すると全身に広がるケースがあります。

付け根のブツブツ

付け根のブツブツには以下の原因が考えられます。

  • カンジダ性間擦疹
  • 股部白癬
    など

カンジダ性間擦疹は、常在菌であるカンジダにより、かゆみのある紅斑、びらんなどが生じます。太ももの付け根や乳房の下、陰股部などに見られ、飲食業界で働く方や主婦など水仕事をする方で、指と指の間にかゆみや赤みが生じ、肌が白くふやける症状が代表的な症状です。

股部白癬は、白癬菌と呼ばれるカビの一種が原因で生じる感染症です。いんきんたむしとも呼ばれます。太ももの付け根のあたりに、環状に赤く盛り上がるかゆみのある発疹が生じます。家族や本人の水虫から白癬菌が感染し生じるだけでなく、洋式トイレや公衆浴場の腰掛、まれに動物から感染するケースもあり、男性に多い傾向です。

【症状別】太ももにブツブツができる原因

症状から原因がわかる可能性があります。

なお、以下の症状は一例のため、ブツブツが気になる方は医師の診察を受けましょう。

ブツブツが痒い

ブツブツが痒い場合は以下の原因が考えられます。

  • 蕁麻疹
  • アトピー性皮膚炎
  • 接触性皮膚炎
  • 多形滲出性紅斑
    など

蕁麻疹は体の一部もしくは全体に、強いかゆみのある盛り上がったブツブツや、紅斑ができます。疲労やストレス、薬や食物の摂取、温熱や寒冷などの物理的刺激が原因だと考えられます。

アトピー性皮膚炎は激しいかゆみを伴う蕁麻疹が出る症状で、太ももの内側にできやすく、症状が繰り返しやすいです。

接触性皮膚炎は、特定の原因物質に触れたとき、かぶれのような症状が出ます。多形滲出性紅斑は、盛り上がった水っぽい紅斑が、四肢、足の裏、手のひらにできるのが特徴的な症状です。

他にも皮膚掻痒症皮脂欠乏性皮膚炎など複数の原因が考えられるため、ブツブツとかゆみがみられる場合は自信で原因を突き止めるのは難しいかもしれません。

ブツブツが痒くない

ブツブツが痒くないときは以下の原因が考えられます。

  • 帯状疱疹
  • 薬疹
  • 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
  • IgA血管炎など

帯状疱疹は、体の左右どちらかに水ぶくれを伴う湿疹が帯状に広がり、ピリピリとした痛みが出ます。

薬疹や食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、なんらかを服用した後にアレルギー症状によりブツブツが生じます。命に関わる場合があるため、心当たりがあれば速やかに医療機関を受診してください。

IgA血管炎は、細い血管に炎症が起き、太ももやふくらはぎに赤いブツブツが生じて微熱、関節痛、倦怠感、腹痛などを伴います。幼児から中学生によく見られますが、大人でも発症する可能性があるため注意が必要です。

このように、かゆみのないブツブツはウイルスやアレルギーが原因のケースが考えられ、症状によっては早目の処置が必要となります。

ブツブツが赤い

ブツブツが赤いときは以下の原因が考えられます。

  • 湿疹
  • かぶれ
  • 蕁麻疹
  • 虫刺され
    など

湿疹は肌表面の炎症で、紅斑やブツブツ、水ぶくれを生じ、徐々にかさぶたへ変化します。湿疹はアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などさまざまな疾患が隠れている可能性があるため気をつけてください。

かぶれは特定の物質に触れることで、湿疹性の炎症反応が起こる症状です。紅斑が主な症状となり、強い刺激物質に触れた場合はヒリヒリとした痛みや火傷のような症状がみられることもありあます。

蕁麻疹は赤く盛り上がったブツブツが生じ、強いかゆみがあるのが特徴です。掻くと症状が広がったり、数時間ほどで症状が消えたりします。

虫刺されは、アリ、ハチ、ノミ、ブユなどに刺され、赤いブツブツができるケースです。赤い腫れが数日続く人もいれば、反応が出ない人もいるため、症状に個人差があります。

この他にもさまざまな原因が隠れている可能性があるため、自己判断はせず専門家の判断を仰ぎましょう。

太もものブツブツを治す方法

太もものブツブツの原因はさまざまであり、治す方法は一種類だけではありません。気になる症状があれば医療機関を受診し原因を特定して、適切な治療を受けるのが改善の近道です。

ここでは、太もものブツブツの治し方の例を紹介します。

ステロイド外用剤

ステロイド外用剤とは、ステロイドと呼ばれる成分を配合した湿疹・皮膚炎の治療に用いられる薬です。抗炎症作用があるため、患部のかゆみや赤みなど炎症を抑える効果が期待できます。股部白癬といったウイルスや細菌の感染が原因の皮膚疾患以外では、ステロイド外用薬を用いた治療が行われる場合が多いです。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌の表面に安全性の高い薬品を塗り、毛穴の汚れや古い角質を溶かして除去する治療方法です。ケミカルピーリングにより古い角質を取り除き、肌の生まれ変わりである肌のターンオーバーを正常に促し、肌トラブルを解消する効果が期待できます。毛孔性苔癬やニキビなどの毛穴にできたブツブツを改善する効果が期待できる治療方法であり、太もものブツブツが気になる悩みを解消できる可能性があります。

ケミカルピーリングを受けることでコラーゲンやヒアルロン酸の生成が促され、毛穴の開きが目立ちにくくなるでしょう。日焼け後のシミや、小じわの改善も期待できるため、美しい肌を手に入れたい方にもおすすめです。

ブツブツを治して美しい足を手に入れる

太ももの内側や裏、付け根や毛穴にブツブツができると、おしゃれを楽しめなくなり憂鬱な気分になるときもあるでしょう。

太もものブツブツはできる位置や、赤みや痒みなどの症状により原因は異なります。湿疹やかぶれだけでなく、接触性皮膚炎や虫刺され、アレルギーによる症状など多岐に渡るため、自己判断は難しいです。症状によっては命に関わるものもあるため、気になる方は速やかに医療機関を受診するのがおすすめです。

太もものブツブツをセルフケアで治すことは難しく、クリニックでの治療なら改善する可能性が高いです。肌トラブルにお悩みの方は渋クリの無料カウンセリングまでお越しください。肌の状態を適切に判断し、悩みに寄り添った治療方法を提案しています。

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